采女ウネメ)” の例文
さうして此下に、天子の召使とも見える采女ウネメが居た。宮廷の采女は、郡領の娘を徴して、ある期間宮廷に立ち廻らせられたものである。
最古日本の女性生活の根柢 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
つまり、「采女ウネメは官女の称なるを義を以てタヲヤメに借りたるなり」(美夫君志)という説を全然否定しないのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そうしてこの下に、天子の召使とも見える采女ウネメがいた。宮廷の采女は、郡領の娘をして、ある期間宮廷に立ち廻らせられたものである。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
後期王朝初頭に於いて、民間に設ける事を禁じた采女ウネメ制度は、古くは宮廷同様国々の豪族の上にも行はれた事なのである。
まらうどに、早く酒を獻じなさい、と言つてゐる間に、美しい采女ウネメが、盃を額より高く捧げて出た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
まらうどに、早く酒を獻じなさい、と言つてゐる間に、美しい采女ウネメが、盃を額より高く捧げて出た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
まらうどに、早く酒を献じなさい、と言つてゐる間に、美しい采女ウネメが、盃を額より高く捧げて出た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
允恭紀の「うねめはや。みゝはや」と三山を偲ぶ歌を作つて采女ウネメを犯した疑ひをうけた韓人の話(日本紀)も、此神の嫁を盗んだ者としての咎めと考へるべきものなのであらう。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
なほ称しては居たが、神主としての由緒を示すに止まつて、政権からは離れてゐた——が、采女ウネメを犯す事を禁じた(類聚三代格)のは、奈良朝以前の村々の神主の生活を窺はせるものである。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
采女ウネメ舎人トネリを殺さうとせられた怒りが、歌を聴いて、即座に之を赦す心に迫られたと言ふ類の伝へ、其から秦酒公ハダノサケキミの琴歌によつて、闘鶏御田ツゲノミダを免されたこと、木工猪名部真根ヰナベノマネの刑死する時
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その高級巫女の下に、多数の采女ウネメという下級巫女がいた。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
其高級巫女の下に、多数の采女ウネメと言ふ下級巫女が居た。
最古日本の女性生活の根柢 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)