郷民ごうみん)” の例文
「その辺に、郷民ごうみんたちがうずくまっていたようだ。郷民のうちの年老としとったものか、名主を呼んで来い」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「武道も学問もおありなさる、立派なお武家に相違なさそうだ。……郷民ごうみんたちは喜ぶだろう。……きっと歓迎するだろう。……が、云ってみれば人身御供ひとみごくうさ。お武家様にはご迷惑かもしれない。……とはいえ俺達にとって見ればなあ」
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)