郭公ほとゝぎす)” の例文
「そはけがたき事」とうちかたぶき打かたぶきするほどに、又も一声ひとこゑ二声ふたこゑうちしきれば、「あれが声を郭公ほとゝぎすとや。いかにしてさはおぼしつるぞ、いとよき御聞おんききざま」
すゞろごと (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
卯花と云ひ、郭公ほとゝぎすと云ふは、皆夏の節物せつぶつである。霞亭は夏に入つて猶福山にゐたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「都のうつけ郭公ほとゝぎす待つ」其間におとなしくどし/\と鋤鍬すきくはを動かして居たからだ。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
郭公ほとゝぎす7・26(夕)