郭元振かくげんしん)” の例文
それはとう郭元振かくげんしんが、夜、旅をしていると、燈火の華やかな家があるので、泊めてもらおうと思って往くと、十七八の娘が一人泣きくずれている。
怪譚小説の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
唐の開元年中、郭元振かくげんしんしんの国を出てふんの方へ往った。彼は書剣を負うて遊学する曠達こうたつな少年であった。
殺神記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)