那賀なか)” の例文
阿波のみつはのめの社も、那賀なか郡のわなさおほその神社の存在を考えに入れてみると、ひぬま真名井式の物語があったろう。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
柿本人麿が石見いわみの国から妻に別れて上京する時詠んだものである。当時人麿は石見の国府(今の那賀なか下府上府しもこうかみこう)にいたもののようである。妻はその近くのつぬさと(今の都濃津つのつ附近)にいた。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
貴様は元来国を治め民をやしなう器量が有る訳では無いが、故信長公の後なればこそ封地を贈ったのに、我儘わがままに任せてが言を用いぬとは己を知らぬにも程がある、というので那賀なか二万石にしてしまった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ヒガンボウズ 同 那賀なか鹿足かのあし
イタンドリ 石見いわみ那賀なか