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遽然
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にわかに
ふりがな文庫
“
遽然
(
にわかに
)” の例文
友達に別れると、
遽然
(
にわかに
)
相川は気の
衰頽
(
おとろえ
)
を感じた。和田倉橋から一つ橋の方へ、
内濠
(
うちぼり
)
に添うて
平坦
(
たいら
)
な
道路
(
みち
)
を帰って行った。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
不思議や黄雲
遽然
(
にわかに
)
蒸して眼前に
聚
(
あつま
)
りぬ、主従之に打乗り
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その時、大学生の青木が、
布施
(
ふせ
)
という友達と一緒に、この茶店へ入って来た。「やあ」という声は双方から一緒に出た。相川の
周囲
(
まわり
)
は
遽然
(
にわかに
)
賑
(
にぎや
)
かに成った。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
遽然
(
にわかに
)
ザアと降って来た。三吉は天主台近くにある茶屋の二階へ客を案内した。広い座敷へ上って、そこで茶だの
菓物
(
くだもの
)
だのを取り寄せながら、一緒に降って来る雨を眺めた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
風は
遽然
(
にわかに
)
私の身にしみて来た。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“遽然”の意味
《形容動詞》
遽 然(きょぜん)
突然。
(出典:Wiktionary)
遽
漢検1級
部首:⾡
17画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“遽”で始まる語句
遽
遽々然
遽色
遽雨
遽驚
遽伯玉