あっぱ)” の例文
生憎あいにくこの近眼だから、顔は瞭然はっきり見えなかッたが、咥煙管くわえぎせるで艪を押すその持重加減おちつきかげん! あっぱ見物みものだッたよ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其の時聴衆みな言ってえらく、ばかりの佳作を一節切のはなずてに為さんはおしむべき事ならずや、宜敷よろしく足らざるを補いなば、あっぱれ席上の呼び物となるべしとの勧めにもとづ
あっぱれお見事——」
おもかげ抄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)