遂々つい/\)” の例文
市「これは殿さま、其ののちは誠に御無沙汰を致しやした、ちょいと上らねえばなんねえが、遂々つい/\御無沙汰になりまして相済みません」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
女「はい、東京のお方と見ますと誠にお懐かしくって、つい何うもお座敷へ参りましても、東京のお方だと、種々御様子を承わりとうございますから、遂々つい/\長く居ります」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お礼にも都度つど/\あがう存じますが何分貧乏暇なしで遂々つい/\御無沙汰勝に相成って済みません
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いやもうたった一人の娘をなくしてまるきり暗夜やみになったようで、お前さんを見ると思い出します、しかしまア私の娘の方は事が分って、うやって二七日ふたなぬかも済ましたが、遂々つい/\娘の事ばかり思って居て
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)