通武みちたけ)” の例文
しかしその肥大も実は五六年前ぜん通武みちたけの病没したる後の事にて、その以前はやせぎすの色あおざめて、病人のようなりしという。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
十畳のその居間は和洋折衷とも言いつべく、畳の上に緑色の絨氈じゅうたんを敷き、テーブルに椅子いす二三脚、床には唐画とうがの山水をかけたれど、楣間びかんには亡父通武みちたけの肖像をかかげ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)