迂儒うじゅ)” の例文
山崎闇斎やまざきあんさいのごときは、孔子の教えを、理解する能力がなかつたものである。彼は迂儒うじゅたるをまぬがれなかつた人といえる。
さればかの迂儒うじゅの眼中より見ればほとんど理由もなく因縁もなく、他人の疝気せんきを頭痛に病むの類たるがごとく、実に咄々とつとつ怪事のごとしといえども、決してしからず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
今時かかる設備全き神社が、官国幣社を除きて何所いずくにかあるべき。真に迂儒うじゅが後世に井田せいでんを復せんとし、渡天の律僧がインドより支那に帰りて雪中裸かで水で肛門を浄むるに等しき愚説なり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)