辻占つじうらない)” の例文
そうでもござんしょうが、いちどんこそ災難さいなんだ。んにもらずにおともて、おせんにったばっかりに、大事だいじ奉公ほうこうをしくじるなんざ、辻占つじうらない文句もんくにしても悪過わるすぎやさァね。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
この出来事がひどく気になっていただけに、臨終の日「死面しめん」という言葉を聞いた時、私は異様な感じに胸を打たれた。ほんとうに悪い辻占つじうらないであった。鼻の曲がっていたことも。
夏目先生の追憶 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)