辛酉しんいう)” の例文
それは蘭軒の遺した所の葌斎かんさい詩集が、年次を逐つて輯録せられてゐて、此年の干支辛酉しんいうが最初に書中に註せられてゐる事である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此知性の父は「玄譽幽本居士、寶暦九年己卯きばう三月十六日」、母は「深譽幽妙大※、寶暦五年乙亥おつがい十一月五日」としてある。更にこれよりさかのぼつて、「月窓妙珊大※めうさんだいし、寛保元年辛酉しんいう十月二十四日」
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)