軽皇子かるのみこ)” の例文
軽皇子かるのみこが阿騎野(宇陀郡松山町附近の野)に宿られて、御父日並知皇子ひなみしのみこ(草壁皇子)を追憶せられた。その時人麿の作った短歌四首あるが、その第一首である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
皇極天皇は、蘇我氏が滅んだ翌日、皇位を中大兄皇子に譲り給はうとしたが、皇子は叔父君たる軽皇子かるのみこを皇位に即け奉られた。これが、三十六代孝徳かうとく天皇である。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)