身近みぢ)” の例文
帝都の市民は、この「赤外線男」が今にも自分の身近みぢかに現われるかと思って戦々恟々せんせんきょうきょうとしていた。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しまいには、クッションの私のすぐ隣に春泥が腰かけているのではないかと思う程、彼を身近みぢかに感じ出した。そして、一瞬間、ボンヤリしてしまって、私は変なことを口走った。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)