トップ
>
蹣跚
>
よろ/\
ふりがな文庫
“
蹣跚
(
よろ/\
)” の例文
菊池がそれを憤慨して、入社した三日目に突然、社長の
頬片
(
ほつぺた
)
を擲る。社長は
蹣跚
(
よろ/\
)
と行つて椅子に倒れ懸りながら、「何をするツ」と云ふ。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
見れば其後に随いて、少年と一緒に歌ひ乍ら、人目も関はずやつて来る上機嫌の
酔漢
(
さけよひ
)
がある。
蹣跚
(
よろ/\
)
とした足元で直に退職の敬之進と知れた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
蟻はすつかり
喰
(
た
)
べ酔つたが、それでも人間のやうに片手を
他
(
ひと
)
の鼻先で拡げて金を貸せとも言はないで、唯もう
蹣跚
(
よろ/\
)
と、
其辺
(
そこら
)
を這ひ廻つてゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
町歸りの
醉漢
(
よひどれ
)
が、何やら
呟
(
つぶや
)
き乍ら
蹣跚
(
よろ/\
)
とした
歩調
(
あしどり
)
で行き過ぎた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“蹣跚”の意味
《名詞・形容動詞》
よろめくさま。
(出典:Wiktionary)
蹣
漢検1級
部首:⾜
18画
跚
漢検1級
部首:⾜
12画
“蹣跚”で始まる語句
蹣跚蹣跚
蹣跚飄々