赤狐あかぎつね)” の例文
仔牛がきて頭をぶらぶら振ってゐましたら向ふの丘の上を通りかかった赤狐あかぎつねが風のやうに走って来ました。
黒ぶだう (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
赤狐あかぎつねをしめて云ひました。僕はあのいつか公爵の子供が着て居た赤い上着なら見たいなあと仔牛は思ひましたけれどももう狐がぐんぐん向ふへ行くもんですから仕方なくついて行きました。
黒ぶだう (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)