賄方まかなひかた)” の例文
それ以外には家塾の賄方まかなひかた、格之助の若党、中間ちゆうげん、瀬田済之助の若党、中間、大工が一人、猟師が一人ゐる位のものである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
賄方まかなひかた杉山、若党曾我、中間木八、吉助、女中うたの七人、昨夜の泊客八人、合計十五人で、其外には屋敷内の旧塾、新塾の学生、職人、人夫などがゐたのである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
平生最も隠居にしたしんでゐる此八人の門人は、とう/\屋敷に泊まつてしまつた。此頃は客があつてもなくても、勝手の為事しごとは、兼て塾の賄方まかなひかたをしてゐる杉山三平すぎやまさんぺいが、人夫を使つて取りまかなつてゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)