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貂蝉
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ちょうせん
ふりがな文庫
“
貂蝉
(
ちょうせん
)” の例文
見れば、金華の
車蓋
(
しゃがい
)
に、
珠簾
(
しゅれん
)
の揺れ鳴る一車がきしみ通って行く。四方
翠紗
(
すいしゃ
)
の
籠屏
(
ろうびょう
)
の裡に、透いて見える絵の如き人は
貂蝉
(
ちょうせん
)
であった。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「今、おまえは、わしの眼を
偸
(
ぬす
)
んで、
貂蝉
(
ちょうせん
)
へたわむれようとしたな。——わしの
寵姫
(
ちょうき
)
へ、みだらなことをしかけようとしたろう」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
薄命な
貂蝉
(
ちょうせん
)
はよくその恩を知っていた。王允もわが子のごとく愛しているが、彼女も聡明で、よく情に感じる性質であった。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その夜、呂布は
貂蝉
(
ちょうせん
)
の室へはいった。見れば、貂蝉は
帳
(
とばり
)
を垂れ泣き沈んでいる。どうしたのかと訊くと、
海棠
(
かいどう
)
の雨に打たれたような瞼を紅にはらして
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夜は、
貂蝉
(
ちょうせん
)
をはべらせて、酒宴に溺れ、昼は
陳大夫
(
ちんたいふ
)
父子を近づけて、無二の者と、何事も相談していた。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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妾の名は、
貂蝉
(
ちょうせん
)
という。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“貂蝉”の解説
貂蝉(ちょうせん)は、小説『三国志演義』に登場する架空の女性。実在の人物ではないが楊貴妃・西施・王昭君と並び、古代中国四大美人の一人に数えられる。
(出典:Wikipedia)
貂
漢検1級
部首:⾘
12画
蝉
漢検準1級
部首:⾍
15画
“貂”で始まる語句
貂
貂皮
貂裘