“該博”の読み方と例文
読み方割合
がいはく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その話がまた、いちいち該博がいはくで、蘊蓄うんちくがあって、そしててらわずびずである。惚々ほれぼれと人をして聞き入らしめる魅力がある。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
グリム兄弟両人の該博がいはくなドイツ古代学の知識と、特に筆録を受けもった弟ウィルヘルムの、素朴な筆致をそなえて、しかも一言一句むだのない名文とによって
『グリム童話集』序 (新字新仮名) / 金田鬼一(著)
僕は北京ペキンに行きたい、世界で一ばん古い都だ、あの都こそ、僕の性格に適しているのだ、なぜといえば、——と、れいの該博がいはくの知識の十分の七くらいを縷々るると私に陳述して
佳日 (新字新仮名) / 太宰治(著)