話者はなして)” の例文
私はもとより一度も話者はなしてにはなりませんでした。ところが或日の昼の長い遊び時間に私は
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
これは話者はなしての私が東北人であるための身贔負みびいきでもなく、聴者ききての皆さん方が東北人であるからお世辞を申し上げるわけでもありませんのでして、私の偽らざる感想なのであります。
同時に彼は本佐録の話者はなして、本多正信のその意見と、松平信綱の見解とが、徳川代々の執政者の、百姓に対する治法であって、そうして意次その人の治法もそうであることを看取した。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)