ワケ)” の例文
エエエエ。遠慮はやめやめ。氏上づきあひぢやもの。ほい又出た。おれはまだ、藤原の氏上に任ぜられたワケぢやあ、なかつたつけの。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
まして、戸口に消えるキハに、ふりかへつた姫の輝くやうな頬のうへに、細く伝ふものゝあつたのを知る者の、あるワケはなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その飛鳥の宮の日のみ子さまに仕へた、と言ふお方は、昔の罪びとらしいに、其が又何としたワケで、姫の前に立ち現れては、神々カウガウしく見えるであらうぞ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あらゆる念願と、報謝の心を籠めたもの、と言ふことは察せられる。其一卷が、どう言ふワケか、二十年もたつてゆくりなく、横佩家へ戻つて來たのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
あらゆる念願と、報謝の心を籠めたもの、と言ふことは察せられる。其一卷が、どう言ふワケか、二十年もたつてゆくりなく、横佩家へ戻つて來たのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
かう言ふ考への下にやつてゐるワケです。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)