“妙訣”の読み方と例文
読み方割合
みょうけつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小説の妙訣みょうけつは、印象の正確を期するところにあるというお言葉は、間髪をいれず、立派でございましたが、私の再度の訴えもそこから出発していた筈であります。
風の便り (新字新仮名) / 太宰治(著)
この戦争も、或いは日本にとって非常に困難なものになりはせぬか。ここだ。いいかい、ここが外交の妙訣みょうけつさ。一面戦争、一面外交さ。何が、おかしい。真面目に聞けよ。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
残燈滅して又明らかの希望を以て武術の妙訣みょうけつを感得仕るよう不断精進の所存に御座候えば、卿等けいらわかき後輩も、老生のこのたびの浅慮の覆轍ふくてつをいささか後輪の戒となし給い
花吹雪 (新字新仮名) / 太宰治(著)