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觀世縒
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くわんぜより
ふりがな文庫
“
觀世縒
(
くわんぜより
)” の例文
新字:
観世縒
柄
(
え
)
を
觀世縒
(
くわんぜより
)
で卷いて、
生澁
(
きしぶ
)
を塗つてありますから、ひどく特色のあるものですが、不思議なことに、大して血が付いては居りません。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「徳利へ毒を入れて、
摺
(
す
)
り替へたのも女だ。女に
觀世縒
(
くわんぜより
)
の上手なのは滅多にないものだ。商人の帳場に居る人間は、皆んな觀世縒は器用に
拵
(
こさ
)
へる」
銭形平次捕物控:108 がらツ八手柄話
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それから、あの
觀世縒
(
くわんぜより
)
は女結びになつて居た筈さ。武家が命がけの惡戯をするのに、觀世
縒
(
より
)
を女結びにするなんて、そんな悠長なことをするものか」
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昨夜も別の
樽
(
たる
)
で一升持つて行つて、
觀世縒
(
くわんぜより
)
で首を結へた徳利で、別に
燗
(
かん
)
をさせて飮んで居たが、その徳利を
摺
(
す
)
り替へて、
石見
(
いはみ
)
銀山の入つたのを呑ませた奴があるんです
銭形平次捕物控:108 がらツ八手柄話
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
前ぶれ通り、存分に野暮つたい四十五六の武家、羽織の紐を
觀世縒
(
くわんぜより
)
で
括
(
くゝ
)
つて、山の入つた
袴
(
はかま
)
、折目高の羽織が、少し
羊羹色
(
やうかんいろ
)
になつてゐやうといふ、典型的な御用人です。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「
觀世縒
(
くわんぜより
)
を
拵
(
こさ
)
へてくれ、先を
濡
(
ぬ
)
らして」
銭形平次捕物控:162 娘と二千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
觀
部首:⾒
24画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
縒
漢検1級
部首:⽷
16画
“觀世”で始まる語句
觀世音
觀世撚
觀世捩
觀世晉
觀世綟
觀世太夫
觀世善九郎
觀世音菩薩