親仁殿おやじどの)” の例文
はて、何んであろうと、親仁殿おやじどのが固くなって、もう二、三度穿り拡げると、がっくり、うつろになったので、山の腹へ附着くッついて、こうのぞいて見たそうにござる。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
親仁殿おやじどのくわをかついで、この坂下へって来て、自分の借地しゃくちを、ずならしかけたのでございます。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
別に何んにもありませんので、親仁殿おやじどの惜気おしげもなく打覆ぶっかえして、もう一箇ひとつあった、それも甕で、奥の方へたてに二ツ並んでいたと申します——さあ、この方が真物ほんものでござった。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)