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覊絆
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きづな
ふりがな文庫
“
覊絆
(
きづな
)” の例文
『いや、僕はもつと長くつても好い。一年ぐらゐかういふ世離れたところにじつとしてゐたい? 世の中の
覊絆
(
きづな
)
からすつかり離れて?』
島からの帰途
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
浅ましとは知る身にも、さて断ち難き、恩愛恋慕の
覊絆
(
きづな
)
にぞ、かくても世には繋がるなると、朝な夕なの御歎きを、知らぬ世間の口々に。
移民学園
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
そのため平常克服してゐたところの性慾が、意志の
覊絆
(
きづな
)
を離れて奔放に暴れ𢌞る。そこで外觀上には、酒が性慾を亢進させるやうに見えるのである。
酒に就いて
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
覊絆
(
きづな
)
はいつか
解
(
と
)
かれたり。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
長い間住んだ土地を別れて来るに就いてのいろ/\の追懐や
覊絆
(
きづな
)
もあつた。
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
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恋慕の
覊絆
(
きづな
)
も絶えたれば、いでや再びもとの我にかえりて、きのふけふ知りそめつるつくりぬし、かつは亡き
父母君
(
ふたおや
)
の、声なき仰せに随ひて、あはれ世に生まれ出し甲斐ある身ともならばやと
葛のうら葉
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
覊
部首:⾑
25画
絆
漢検1級
部首:⽷
11画
“覊”で始まる語句
覊旅
覊
覊絏
覊亭
覊客
覊束
覊綱
覊縛
覊縻
覊絏牢