裏葉うらば)” の例文
まだ黄色きいろ下葉したば裏葉うらば、あれも程なく枯れるであらう。ああ、秋もふけたと見てゐるうちに、もう褪せかけて、風もないのにはらはらと散る紅葉もある。それも寂しい私達には恰度程よい寂しさだ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ふふめりし葛花くずばなさきぬ秋風をかへる裏葉うらばに見るぞ涼しき
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)