“被及(ひきふ)” の例文
設(も)し此に一会社の興るあつて、正学一派のために校刻の業に従事し、毫も好事派を目中に置かなかつたら、崇文盛化(そうぶんせいくわ)の余沢(よたく)は方(まさ)に纔(わづか)に社会に被及(ひきふ)するであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此等の説の事実に乖(そむ)いてゐることは、渡辺氏の辨正するが如くである。流言は又正弘を療した伊沢氏に被及(ひきふ)して僻遠の地には今猶これを信ずるものがあるらしい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)