衣桁えこう)” の例文
洋服のちりを払いて次の間の衣桁えこうにかけ、「紅茶を入れるようにしてお置き」と小間使いにいいつけて、浪子は良人の居間に入りつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
衣桁えこうから単衣ひとえを外して三尺を伊達に結ぶと、名ばかりの仏壇へ頬片を供えて火打ちを切ってお燈明を上げた。折れた線香からも結構煙は昇る。