まち)” の例文
音も月もてついた深夜のまち、湯島切通しの坂を掛声もなく上って行く四手駕籠一梃、見えがくれに後を慕って黒い影がけていた。
むかし孔子に子貢が問いけるは、殷の法に灰をまちに棄つる者を刖罪あしきりに処せるは苛酷に過ぎぬか、と。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
まち覆ふ膠朧光や
隼人 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)