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衝立
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つッた
ふりがな文庫
“
衝立
(
つッた
)” の例文
車屋との悶着を黙って
衝立
(
つッた
)
って視ていた女が、其が済むのを
待兼
(
まちかね
)
たように、
此方
(
こっち
)
へ来いというから、
其跟
(
そのあと
)
に
随
(
つ
)
いて玄関の次の薄暗い
間
(
ま
)
へ入ると
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
嚔
(
くしゃみ
)
もならず、苦り切って
衝立
(
つッた
)
っておりますると、蝙蝠は翼を返して、
斜
(
ななめ
)
に低う夜着の
綴糸
(
とじいと
)
も震うばかり、何も知らないですやすやと寐ている、お雪の寝姿の
周囲
(
ぐるり
)
をば、ぐるり、ぐるり、ぐるりと三度。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
で、帰着点は分ったが、
矢張
(
やッぱり
)
実行が困難だ。若い女を研究するといって、往来に
衝立
(
つッた
)
っていて通る女に一々触れもされん。勢い私の手の届く所から研究に着手する外はない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“衝立”の解説
衝立(ついたて)は、日本の家屋(とりわけ、伝統的家屋)で用いられる、パーティション(間仕切り)用家具の一種。襖障子・板障子・組子などといった障壁に使える物に台脚を取り付けることで自立する調度品に仕立てたもので、屋内にて、間仕切り、目隠し、風除け、装飾性・芸術性などを目的に用いられる。
(出典:Wikipedia)
衝
常用漢字
中学
部首:⾏
15画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“衝立”で始まる語句
衝立岩