衆議しゅうぎ)” の例文
「しかし衆議しゅうぎがまちまちになってきまらないばあいに、それを裁決さいけつする人がなければ、連盟の方針ほうしんが立たない」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
とは衆議しゅうぎの一致するところで、会社銀行の使用人になりたがるものが一番多い。中には家があつらえ向きに商家だから、再来年さらいねん卒業するともう直ぐ儲けに取りかかる決心のものもある。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「だまれとどろき、まだ衆議しゅうぎも決せぬうちに、僭越千万せんえつせんばんな」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
衆議しゅうぎは一決した。ぼくらは浅瀬をさがして容易にわたることができた、だが、この行路は思ったよりなかなかの困難だった、下草はこしを没し、すねにまといつく。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
衆議しゅうぎ一決のうえはいよいよ貨物運搬かもつうんぱんにとりかからざるをえない。富士男の推薦すいせんでいっさいの工事は仏国少年バクスターに一任し、一同はその指揮しきにしたがうことにした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)