“蜓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うね66.7%
うねり16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、その時まで、塚の真下に、小岩を抱いて、奄々えんえんとした気息で、伏し沈んでいた典膳が、最後の生命力ちからを揮い、胸を反らせ、腰をうねらせ、のけ反った。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
折柄おりから、窓のそとは満潮グラン・マレで、あぶくを載せた上潮のうねりが、くどくどと押し返し、巻きかえし、いつ果てるとも見えない有様であった。
たばとなってって吹き出して来て、こっちの部屋に押しひろがり木の葉や枝に蔽われているが、しかし、さすがに昼の光によって、明るく窓のように見えているところの
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)