蜑女あま)” の例文
蜑女あまの所作を美化したものですが、こういう画はどちらかと言いますと損な画で、いわゆる新しい様式のものではございません。
「汐くみ」の画に就いて (新字新仮名) / 上村松園(著)
のまわり、胸に、六ところ、剃り落しても剃り落しても赤斑あかまだらの毛が生える、浅間しさ、なさけなさに取詰めた、最後は、蜑女あまの絵が抜出したように取乱して、表二階の床の掛軸「喝」という字に
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つたへいふ蜑女あまのほそ路
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
真中まんなかに例の卓子台ちゃぶだい。で欄間に三枚つづきの錦画にしきえが額にして掛けてある。優婉ゆうえん娜麗だれい白膩はくじ皓体こうたい、乳も胸も、滑かに濡々として、まつわる緋縮緬ひぢりめん、流れる水浅黄、誰も知った——歌麿の蜑女あま一集の姿。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水を出てくる蜑女あまの群れ
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
蜑女あまの焚く煙ひとすぢ
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)