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虚無僧
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ぼろんじ
ふりがな文庫
“
虚無僧
(
ぼろんじ
)” の例文
「あの、ただいまの
虚無僧
(
ぼろんじ
)
を?」と、女中は一方へ気兼ねをして、すぐには応じかねていると、
案
(
あん
)
の
定
(
じょう
)
、向うでは聞き
咎
(
とが
)
めた九鬼弥助が
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
上方では摂津旧島下郡と旧武庫郡とにそれがあって、「徒然草」に
虚無僧
(
ぼろんじ
)
の仇討で有名な宿河原は、普通に武庫郡の方の事として解せられているが、実はどちらだかわからぬ。
エタ源流考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
「先ほど、お鳥目を投げておやり遊ばしたあの
虚無僧
(
ぼろんじ
)
が、ご
挨拶
(
あいさつ
)
を申したいから、是非二階のお武家衆の席へ通してくれと申しますが……」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いいえ、何も別段なことじゃないんですけれど、ちょうど、お隣で断わられた
虚無僧
(
ぼろんじ
)
さんに一
曲
(
きょく
)
吹いて貰いたいと思いますの。ご苦労だけどここへ呼び入れて下さいませんか」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
物貰い風情の
虚無僧
(
ぼろんじ
)
に素町人と云われちゃ勘弁ならねえ、かアッ、これでも食らやがれ
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
その脇屋義助は、兄の旨をうけると、まもなく二人の
虚無僧
(
ぼろんじ
)
を寺中から
拉
(
らっ
)
して来た。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もし帰ってみてまる焼けになっていたら、この正月を控えてどうするンだと、女房子をつれて石尊様へ掛合いに行かなくッちゃならねえ。ねえ
虚無僧
(
ぼろんじ
)
さん——そんなものじゃありませんか
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あ、あんな所に二人の
虚無僧
(
ぼろんじ
)
が——」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
虚無僧
(
ぼろんじ
)
だよ」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“虚無僧”の意味
《名詞》
虚無僧(こむそう、こもそう)
普化宗の有髪の(剃髪しない)僧。顔が隠れるような深編み笠を被り、尺八を吹き、全国を行脚した。普化僧。
(出典:Wiktionary)
“虚無僧”の解説
虚無僧(こむそう)とは、禅宗の一派である普化宗の僧のこと。
(出典:Wikipedia)
虚
常用漢字
中学
部首:⾌
11画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
僧
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“虚無僧”で始まる語句
虚無僧岩
虚無僧茸
虚無僧壇
虚無僧寺
虚無僧下駄