“ぼろんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
虚無僧	62.5%
一月寺	12.5%
梵論子	12.5%
梵論字	12.5%

虚無僧

上方では摂津旧島下郡と旧武庫郡とにそれがあって、「徒然草」に虚無僧（ぼろんじ）の仇討で有名な宿河原は、普通に武庫郡の方の事として解せられているが、実はどちらだかわからぬ。

エタ源流考 (新字新仮名) ／ 喜田貞吉(著)

一月寺

「きょうは、一月寺（ぼろんじ）の一節切（ひとよぎり）の会があるので、夕方まで売切れになっているということでございます」

顎十郎捕物帳：12 咸臨丸受取 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)

梵論子

一度左近が兵衛らしい梵論子（ぼろんじ）の姿に目をつけて、いろいろ探りを入れて見たが、結局何の由縁（ゆかり）もない他人だと云う事が明かになった。

或敵打の話 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

梵論字

「すると、ある日、一人（ひとり）の梵論字（ぼろんじ）が来て……」

草枕 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)