蘆戸よしど)” の例文
式台で声をかけると、女中も待たず、夕顔のほんのり咲いた、肌をそのままかと思う浴衣が、青白い立姿で、蘆戸よしどの蔭へ透いて映ると、すぐ敷居際に——ここに今見ると同じ、支膝つきひざの七分身。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
愛吉は這身はいみになり、暗い蘆戸よしど覗入のぞきいれるようにして
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)