“藪寺”の読み方と例文
読み方割合
やぶでら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仰ぐと、この藪寺やぶでらのいぶせき厨子ずしに昼の燈明が白々ゆらいで見える。そして壇の正面に右大臣織田信長の俗名をしるした紙位牌いはいが置かれてあった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藪寺やぶでら筍月夜たけのこづきよ時鳥 成美せいび
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
そして藪寺やぶでらの縁の下に、這いこんで、そこまで聞こえてくる炎の音に、夜どおし、じっと、耳を澄ましていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)