藍船あいぶね)” の例文
土佐堀口の御番所ばんしょで四国屋の藍船あいぶねが、積荷しらべをうけている間に、許されて、その親船を離れた一そうはしけは、幾つもの橋の下をくぐって、阿波座堀あわざぼりの町を両岸に仰いでいる。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)