薫梅くんばい)” の例文
惑うているまにも、お綱は、あまりに好ましい香気に、酔わされるような、けゆくような気持になった。その香気は、日向ひなたれる薫梅くんばいのような陽香ではない。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薫梅くんばいのただよいに似てぷんと鼻へ……
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)