薄痒うすがゆ)” の例文
彼は世間から拒絶されて心身の髄に重苦しくてしかも薄痒うすがゆうずきが残るだけの性抜きに草臥くたびれ果てたとき、彼は死を想い見るのだった。それはすべてを清算してれるものであった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)