蔵込しまいこ)” の例文
第一、あとで気がつきますとね、久しく蔵込しまいこんであって、かび臭い。蘭麝らんじゃかおりも何にもしません。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……お亡くなんなすってから、あと、直ぐに大層な値になって、近常さんのものは、そうなると、お国自慢よ。煙管きせる一つも他国へ取られるな、と皆蔵込しまいこむから、余計値が出るでしょう。