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蔦紅葉
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つたもみじ
ふりがな文庫
“
蔦紅葉
(
つたもみじ
)” の例文
その上から黄色の葉が、ぱらぱらと午後の陽に輝きながら散りかかった。渋色の
樹肌
(
きはだ
)
には真っ赤な
蔦紅葉
(
つたもみじ
)
が絡んでいた。
熊の出る開墾地
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
途端に、どどどっと押し上がり駈け入り、武者
草鞋
(
わらじ
)
は
薪
(
まき
)
の火を踏み散らして屋内へ分れた。その後はもうここかしこ
蔦紅葉
(
つたもみじ
)
のように柱やふすまを這う火であった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大木の
常磐木
(
ときわぎ
)
へおもしろくかかった
蔦紅葉
(
つたもみじ
)
の色さえも高雅さの現われのように見え、遠くからはすごくさえ思われる一構えがそれであるのを、中納言も船にながめて
源氏物語:49 総角
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
誰が掃き清めたのやら、神社の境内は、きれいに
箒目
(
ほうきめ
)
すら見えていた。さしもの
修羅
(
しゅら
)
狼藉
(
ろうぜき
)
のあとも掻き消され、そこに見えるのは寂とした中の
蔦紅葉
(
つたもみじ
)
と杉木立の青い
仄暗
(
ほのぐら
)
さだけであった。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蔦
漢検準1級
部首:⾋
14画
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“蔦紅葉”で始まる語句
蔦紅葉宇都谷峠