蔡和さいか)” の例文
実はすでに——東の方は峴山けんざんの道を、蔡和さいかの手勢五千余騎で塞がせ、南の外門路一帯には、蔡仲さいちゅうに三千騎をさずけて伏兵とさせてある。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「むむ……なるほど。ではご苦労だが足ついでに、甘寧かんねいの部隊へ行って、甘寧のもとにおる蔡和さいか蔡仲さいちゅうの様子をひとつ見ておいてくれんか」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「先頃、丞相がご成敗になった蔡瑁さいぼうおいに、蔡和さいか蔡仲さいちゅうという者がいます。叔父蔡瑁がお手討ちになったため、いま謹慎中の身でありますが」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おそらく、てまえの弁舌だけでは、なお曹操を信じ切らせるには至らなかったでしょうが、折も折、蔡和さいか蔡仲さいちゅうの諜報が、そっと彼の手に渡されたのです。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「かねての計画に従って、まず、味方の内へまぎれこんでいる蔡仲さいちゅう蔡和さいかのふたりをおとりとし、これを逆用して、敵の大勢をくつがえすこと。……その辺はぬかりなく心得ておろうな」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに、黄蓋や甘寧も、陣地を立ち、あとの留守には、蔡和さいかがひとり残っていた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蔡和さいかの首を供えて水神火神にいのり、血をそそいで軍旗を祭った後、周瑜しゅうゆ
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)