“蒸芋”の読み方と例文
読み方割合
ふかしいも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町へ着くには着いても、今夜からもう宿を取るべき宿銭もない。いや、午飯ひるめしを食うことすらできないのだ。昨夜ゆうべは夜通し歩いて、今朝町の入口で蒸芋ふかしいもを一銭がとこ求めて、それでとにかく朝はしのいだ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
蒸芋ふかしいもの湯気の中に、紺の鯉口こいぐちした女房が、ぬっくりと立って呼ぶ。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)