その夢の中で、天照大神あまてらすおおかみ高皇産霊神たかみむすびのかみのお二方ふたかたが、建御雷神たけみかずちのかみをおめしになりまして、葦原中国あしはらのなかつくには、今しきりにみださわいでいる。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
そして、我国の牛の初見は、日本書紀の一書に、天照大神が月夜見尊に勅して、葦原中国あしはらのなかつくに保食神うけもちのかみを訪ねさせし際に、保食神の無礼に接して
「すなわち高天原たかまのはら皆暗く、葦原中国あしはらのなかつくにことごとにくらし」というのも、噴煙降灰による天地晦冥かいめいの状を思わせる。
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ヤマト或いは日本にほんの外に、古く大八洲国おおやしまぐに豊葦原瑞穂国とよあしはらのみずほのくに葦原中国あしはらのなかつくに玉墻内国たまがきのうちつくに細戈千足国くわしほこちたるのくに磯輸上秀真国しゆかみのほずまのくに、或いは虚見倭国そらみつやまとのくに秋津洲倭国あきつしまやまとのくになどの称号が、古く呼ばれた事があった。
国号の由来 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)