葛練くずねり)” の例文
つるは皮をいて水に浸すと、粘りのある汁が出て、髪をくしけずるのに用いられるというので美男葛の名があるのでした。一に葛練くずねりなどともいいました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
よし來たとばかりにりにいつたのが大女、昔から女でも總身に智惠がまはらなかつたと見えて、小女女史が豫備に熊の葛練くずねりの鞭を二十段も隱し持つのを知らなかつた。
春宵戯語 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)