落欵らくくわん)” の例文
夜深けと共にます/\明くなるやうに思はれる電燈の光で題書家の氏名と落欵らくくわんまでが餘す處なく讀まれる。たれあらう、維新改革者の一人たる元老の名である。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
その畫はラフアエロの「ヰオリノ」きの隣に懸けられたるを、われも記憶す。姫。さなり。そのラフアエロが落欵らくくわんの見苦しき彼圖の上邊にあるこそうらみなれ。