“らくくわん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
落款60.0%
落欵40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしこれはとがめずとも好い。わたしの意外に感じたのは「偉大なる画家は名前を入れる場所をちやんと心得てゐる」と言ふ言葉である。東洋の画家には未だ嘗て落款らくくわんの場所を軽視したるものはない。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
夜深けと共にます/\明くなるやうに思はれる電燈の光で題書家の氏名と落欵らくくわんまでが餘す處なく讀まれる。たれあらう、維新改革者の一人たる元老の名である。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
その畫はラフアエロの「ヰオリノ」きの隣に懸けられたるを、われも記憶す。姫。さなり。そのラフアエロが落欵らくくわんの見苦しき彼圖の上邊にあるこそうらみなれ。