萬頃ばんけい)” の例文
新字:万頃
人をして山に對してなつかしいやはらかな感じをもたしむる所以で、それが加之しかも清らかに澄みきつた萬頃ばんけいの水の上にノッシリと臨んでゐるところは、水晶盤上に緑玉をうづたかうすとでもいひたい氣がする。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)