萩乃はぎの)” の例文
京ちりめんに、浅黄あさぎに白で麻の葉を絞りあわせた振り袖のひとえもの……萩乃はぎのは、その肩をおとして、ホッとちいさな溜息を洩らした。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
萩乃はぎのや。——来てごらん』
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
萩乃はぎのという息女があって、それがかれを待っているはず——故郷くにの兄、柳生対馬守と、妻恋坂の老先生とのあいだには、剣がとり持つ縁で
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
方不知火流ぽうしらぬいりゅうという看板を掲げた司馬老先生の道場が、柳生の若様の婿入り先で、娘を萩乃はぎのといいます。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)